「地方移住が急増⁉」移住を考える理由と踏み出したきっかけとは
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に関心が高まる地方移住。
コロナ禍の前から、内閣府の世論調査ではテレワーク(在宅勤務)経験者の4人に1人が移住への関心を高めているほか、総務省の令和元年度(2019年4月~2020年3月)に受け付けた移住相談件数は、全体で約315,700件で、前年度から1万件以上増加しているという。
コロナ禍では、働き方改革や新しい生活様式の浸透により、さらに地方移住に関して興味を抱いている方が増えてきているようです。
とはいえ、興味があっても、仕事や子供たちの転校、親の介護等、現実的なことを考えると踏ん切りがつかないもの。
そこで、今回は、地方移住を考える理由や移住に踏み出したきっかけについてご紹介します。
地方移住を考える理由の多くは「生活のしやすさ」!
今年6月、一都三県在住者を対象とした「2020年度 移住動向調査(調査実施会社:ディップ株式会社)」によると、地方移住に興味があると回答者に対し、地方移住を考えている理由を尋ねたところ、以下の生活に関わる内容が上位を示してました。
・ 自然の多い環境で生活したい(約6割)
・ ゆとりのある間取りで生活したい(約5割)
・ 家賃や土地代など住居にかかるコストを下げたい(約4割)
・ 物価など生活コストを下げたい(約3割)
・ 満員電車での通勤をやめたい(約3割)
つまり、都心部にはない「生活の質」の向上を期待されている方が多いということです。
たしかに、ビルがひしめく自然が少ない都心部では、日々の暮らしを送るにも、子育てをするにも息苦しさを感じてしまうのかもしれません。また、家賃や食費等については、都心部より地方のほうが安いことが多いです。
これら「環境面・経済面での生活のしやすさ」が、地方移住を考える大きな理由といえそうです。
移住の決断は「家族との時間」が関係
都市部から地方に移住するとなると、生活環境が一変するため、なかなか決心がつかないもの。では、都市部から地方に移住したきっかけはどのようなものなのでしょうか。
今年4月、地方へ移住し戸建て購入者を対象とした「地方移住と働き方に関する調査(調査実施会社:ホクシンハウス)」によると、都市部から地方に移住した方の移住した理由のトップ3は、以下項目でした。
・ 仕事の関係(約4割)
・ 自然の多い環境で暮らしたかったため(約4割)
・ 子どもの子育てのため(約2割)
転勤をきっかけに移住した方もいるようですが、それ以外にも、地方だからこその都市部とは違う環境を求めて移住される方が多いようです。
また、新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、家族との時間を重要視する人が増え、子育て環境の充実を求めて移住する傾向が表れています。
コロナ禍で生活意識や行動がどう変わったかを約1万人にたずねた内閣府の調査結果によると、テレワーク経験者のうち4人に1人が地方移住への関心を高めていることが明らかになりました。テレワーク経験者の3人に2人は「仕事より生活を重視したい」と意識を変化させていたのです。
保育園の休園や小学校の休校などで家族と過ごす時間の変化を強く感じる人は多く、子育て世代のうち約7割近くが家族との時間が増えたと答え、このうち8割強が今後も家族との時間を保ちたいとという回答でした。
(参照:https://digital.asahi.com/articles/ASN6P5RG9N6PULFA002.html?pn=4)
このような生活環境の変化は、家族と向き合う機会をもららし、子育ての環境や家族の安否を気にすることで、親の老後や今後の生活について話をした人が多かったはずです。
つまり、多くの人にとって仕事や生活の在り方を見直すきっかけとなり、その結果として、地方移住に考える人が増えたということですね。
みなさんも、今一度、自身や家族の在り方を見つめなおす時間をつくてってみてはいかがでしょうか。
なお、「ふるさとみつけ塾」の参加をとおして、地方移住のきっかけとなった方もいらっしゃいます。住みたい地域を深く理解しながら移住の準備として参加するのもよいのではないでしょうか。
引き続き、地方移住に関わるコラムを執筆しますので、ぜひ見に来てくださいね。
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