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2021.01.05

セカンドキャリアの準備、越境学習のススメ

セカンドキャリアを考えるにあたって、”どんな準備をすればいいのだろう?”と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は私たちがセカンドキャリアの準備としておすすめする、「越境学習」について、お伝えしようと思います。

「越境学習」とは?

そもそも「越境学習」とは、
「ビジネスパーソンが所属する組織の枠を自発的に「越境」し、
自らの職場以外に学びの場を求めること」を意味します。
出所:日本の人事部

都心部から地方へ、といった場所の異動は必須ではなく、
働きながら社会人大学や民間のビジネススクールに通ったり、
勉強会やワークショップに通ったり、
プロボノをしてみたり、具体的な選択肢は多岐に渡ります。

なぜ「越境学習」が注目を浴びているの?

ここ最近注目を浴びている「越境学習」。
パナソニックでは、希望する従業員が他社で一定程度働くことができる「社外留学制度」を導入したり、
電通とソフトバンクが相互に社員を受け入れて各種の課題解決を目指す「越境ワーカー」というプロジェクトを開始したりと、企業も注目しています。

それではなぜこんなにも「越境学習」が注目を浴びているのでしょうか?

理由としては主に2つあげられます。

まず1つめが、従来型社内教育の限界。
ビジネス環境の劇的な変化やテクノロジーの発展により、企業が生き延びるためには、マーケットの変化を敏感にとらえ、ビジネスモデルを変化させながら、時にはイノベーションを起こす必要があります。
こういったことは同じ企業に勤め、同じような価値観を持っている人が多い、社内の研修で経験するのは難しい。
組織の枠を超えることにより、今までにない価値観や考え方に触れ、これまでとは異なるマーケット感覚を身に着けたり、ビジネスモデルを生み出すことが「越境学習」では期待されています。

2つめの理由は終身雇用制の崩壊。
これまでは就職したら、定年退職するまで、1つの会社でずっと働くことはごく当たり前でした。
しかし、「人生100年時代」となり、60歳を超えても働くことが珍しくなくなっている昨今では、社外でも通用するスキルを身に着けたいと考える人が増えています。
会社の都合で職種が決まってしまうことがまだまだ多い日本。
積極的に希望するスキルを身に着けたり、自分のスキルが他社でも通用するか確認するためにも、「越境学習」に興味を持つ方が増えています。
また、会社としても、終身雇用を保証できない中で、社員に対し、積極的に社外でも通用するスキルを身に着けてほしい、ということもあるようです。

セカンドキャリアの準備として「越境学習」がおすすめな理由

では、なぜセカンドキャリアの準備として「越境学習」がおすすめなのでしょうか。
セカンドキャリアを考える上で、転職や独立等、いくつかの選択肢がありますが、急に今の会社を辞めて、新たな環境へ身を置くのはなかなか勇気がいることですよね。

「今のスキルが他社で通用しなかったらどうしよう…」
「独立してこんなビジネスをしたいと思っているけれど、うまく売上が立たなかったらどうしよう…」

このような不安が浮かび上がるのではないでしょうか。
「越境学習」は今いる組織に属しながら、学ぶことで、そのリスクを下げることができます。

長年同じ組織にいる中で、組織内での立ち回り方や仕事の進め方等熟知しているミドルシニアの方にとっては、いわゆる自分のComfortable Placeから抜け出し、新たな世界に飛び込むことはなかなか気が進まないことかもしれません。

確かに新たな変化には不安がつきものです。
しかし、「越境学習」で何かネガティブな経験をしても、失業するわけではありませんし、逆に新たな世界を知ることができます。

ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね!

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