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2021.03.31

セカンドキャリア形成に重要な、リカレント教育とは?

人生100年時代という概念が定着してきた近年、「リカレント教育」という言葉を聞く機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。

セカンドキャリア「地方共創セカンドキャリア塾」のカリキュラムである熱中小学校でも、なんと、年間1000人以上の方が「リカレント教育」を受講しておられます。

また、「リカレント教育」に対する最近の関心度調査を見てみると、エン・ジャパン株式会社が行なった調査では、35歳以上のミドルの90%の方が「今後リカレント教育を受けたい」と回答しています。

【図1】「リカレント教育」を受けたいですか?

<出典:(株)エン・ジャパン/『ミドルの転職』ユーザーアンケート集計結果―

今回は、なぜ「リカレント教育」が近年、注目を集めているのか、セカンドキャリアを考える上で「リカレント教育」がどうして重要なのか、について、ご紹介したいと思います。

リカレント教育」とは?

リカレント教育とは、人生で「働くこと」と「学ぶこと」を交互に繰り返す教育システムのことで、「社会人の学び直し」とも呼ばれています。つまり、学生時代が終わって社会人になってからも、新たなスキルや知識を取得するために、学びを反復・継続することを意味します。

なお、リカレントとは「循環する」「回帰する」といった意味を持ちます。

なぜ「リカレント教育」が重要視されているのか?

もともと欧米では浸透している教育制度ですが、近年、日本で「リカレント教育」が重要視される社会的背景として何があるのでしょうか。それには下記のような背景が主としてあげられます。

●「人生100年時代」の到来

まず、平均寿命が伸びて「人生100年時代」と言われる超高齢化社会の到来がその一つです。人生100年時代では、必然的に就業期間も長期化することを意味しています。その中、老若男女関わらず、全ての人が長期的に活躍するためには、一つの会社内で通用するスキルのみを習得するのではなく、転職や起業など様々なキャリアプランの可能性を考慮しながら、常に新しい知識やスキルを習得し続けることが欠かせない、ということになります。それにより、「定年退職後の再雇用・再就職」や「ライフイベント後の仕事復帰」など、多様な働き方の選択も可能になるでしょう。

●IT技術の急速な進歩

近年、IoTやロボット、AIなどデジタル化による技術革新が急速に進み、それに伴い、市場も大きく変化しています。変化の激しいこれからの時代では、若い頃に一度身につけた知識やスキルだけでは、すぐに通用しなくなってしまうリスクがあります。そのため、常に新たな知識をアップデートし、それを現場で実践して、スキルを向上させていくことが求められています。

●働き方の多様化

日本では終身・長期雇用の慣習がありました。しかし最近ではその慣習は崩れ、同じ企業でずっと働くことが難しい時代になってきました。コロナを機に、さらにその流れは加速しつつあります。
各個人が主体的に自分のキャリアプランを考え、個人としての市場価値を高めることが重要視されています。

 

リカレント教育と生涯学習の違いとは?

リカレント教育に関心がある方は、「生涯学習」という言葉も一度は聞いたことがあるでしょう。リカレント教育も、生涯学び続けるという概念から、「生涯学習」と混同されがちです。しかし、その二つには大きな違いがあります。

文部科学省白書を要約すると、「生涯学習」は下記のように説明されています。

 「生涯学習」とは,一般には人々が生涯に行うあらゆる学習,すなわち,学校教育,家庭教育,社会教育,文化活動,スポーツ活動,レクリエーション活動,ボランティア活動,企業内教育,趣味など様々な場や機会において行う学習である。

「生涯学習」の理念は、国民一人一人が,自己の人格を磨き,豊かな人生を送ることができるよう,その生涯にわたって,あらゆる機会に,あらゆる場所において学習することができ,その成果を適切に生かすことのできる社会の実現を図ることである。

<出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201901/detail/1421865.htm

つまり、「生涯教育」とは、豊かな人生を送ることを目的として行う、あらゆる学習のことを指します。その中には、仕事に関するものだけでなく、スポーツやレクリエーション、ボランティアといった、趣味や生きがいにも通じる内容が含まれています。

一方、リカレント教育とは、先述した通り、人生で「働くこと」と「学ぶこと」を交互に繰り返す教育システムのことで、働き続ける上でのスキルアップ・キャリアアップ等を目的とした学習です。内容も、仕事に活かせる知識やスキルとなっており、そこには趣味や生きがいを目的とした学習は含みません。

「リカレント教育」は「生涯学習」に含まれる形態の1つですが、「目的」と「内容」が大きく異なっているということをご理解頂ければと思います。

リカレント教育のメリットとは?

では社会人がリカレント教育を取り入れることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1:キャリアップが出来る

リカレント教育によって、自分が目指す分野を勉強することで、長期的にステップアップが実現出来ます。また、最新のスキルや知識を学ぶことで、仕事の幅を増やすことが可能です。

●メリット2:収入増加

平成30年度の内閣府「年次経済財政報告」では、リカレント教育を受けたことによる年収の変化について、以下の報告がされています。

年収に与える効果の推計結果をみると、自己啓発を実施した人と実施しなかった人の年収変化の差額は、1年後には有意な差はみられないが、2年後では約10万円、3年後では約16万円でそれぞれ有意な差がみられている。自己啓発の効果はすぐには年収には現れないが、ある程度のラグを伴いつつ効果が現れると考えられる。

<出典:平成30年度「年次経済財政報告」

 

●メリット3:新たな仲間が出来る

新たな出会いがあることも大きなメリットの一つです。学びの場で、家庭や会社では知り合えないような仲間や教育者と出会うことで、新たな刺激を受け、それが自己成長にも繋がるでしょう。また、そこでのネットワークが新たなキャリアに繋がる可能性もあります。

なお、「地方共創セカンドキャリア塾」のリカレント教育の舞台である熱中小学校では、現在、教諭約250名、生徒約1000名が参加しています。
また、学校に参加すると、生徒会や部活動を通して、地域で何かやりたい、学びたいと「熱中」している仲間たちと、新たなネットワークを築くことができます。熱中小学校の出会いがきっかけで、新たな一歩を踏み出されたという方もいらっしゃいます。
▼詳細はこちらをご覧下さい。
懐かしくて面白い人生がまた始まる / 山田哲夫さん
熱中小学校での出会いで、あの頃の夢が今、叶いました / 山田直記さん

今後の時代の変化を踏まえ、リカレント教育(大人の学び直し)がいかに重要になっていくか、おわかりいただけましたでしょうか。

忙しい社会人のために、最近は、時間や場所を選ばず受講できる、下記のようなオンライン学習サービスも増えてきています。
例)Schoo(スクー ):https://schoo.jp
  Udemy(ユーデミー):https://www.udemy.com/ja/
  gacco(ガッコ):https://gacco.org

※ちなみに熱中小学校は、オンライン受講・現地参加どちらも可能です!

セカンドキャリアの準備として、何から始めればいいのかわからないという方も、まず最初の一歩として、こういったサービスを活用してみる、一緒に受講する仲間から刺激を受けてみるということもおすすめです。

全国各地の熱中小学校でも現在、オープンスクールを開催しておりますので、お気軽にご参加下さいね。

 

 

●地方共創セカンドキャリア塾詳細はこちらから
https://dialogueforeveryone.com/service_individual/

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