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2021.08.13

ミドルシニアの新しいふるさとのみつけ方 ~熱中小学校でのリカレント教育

地方共創セカンドキャリア塾(旧名称:ふるさとみつけ塾)1期生の有井さんに、地方の大人の学び舎「熱中小学校」でのリカレント教育を受けて感じた「ふるさととは」、「ミドルシニアが新しいふるさとをみつけることとは」についてお話いただきました。 

ふるさとってなんですか? 

みなさんにふるさとはありますか? 東京生まれの東京育ちで、私にはふるさとは無い、と思われる方もおられるかもしれません。私の場合、現在千葉市おゆみ野に住んでいますが、生まれて高校まで過ごしたのは神戸でして、ふるさとは神戸になります。数年前六甲山の麓にある、通った高校から神戸の港を見渡した時、これが私のふるさとだなあーとしみじみと思いました。 

私のように、生まれ最初に育った土地だけがふるさとなのでしょうか。そうではないのかもしれません。息子が中学生になった数年前、私の通った筑波の大学のオープンキャンパスに、息子を連れて訪れたことがありました。大学の図書館前から通った校舎を眺めた時、高校から神戸の見渡した時と同じような思いが去来したのを覚えています。 

その様に考えてみると、色々な場面が考えられます。新入社員時代過ごした研究所やその社員寮を眺めた時、研究の工業化試験で以前訪れた工場の正門前に立った時、これからの人生で今家族と暮らしている千葉市おゆみ野を離れることになった場合に、ここに戻ってきた時・・・等に、同じような思いを感じるように思います。 

一方で、旅行だけで訪れた土地に、そのような思いを感じることは無いように思います。 

そして同じような思いは、中学、高校時代、吹奏楽の演奏会に向けて、仲間で練習した曲が街中で聞えてきた時にも感じます。単に聞いて好きだった曲が聞こえてきた時とは全く異なった気持ちになります。 

そう考えていくと、ひょっとしたら、「気の合う仲間が集まり、共通の目的の下、活動に取組んだ場」がふるさとなのかもしれません。 

40代を過ぎ、ミドルシニア世代になると、新たな仲間と知り合い、新たな目的を探す仲間づくりの機会が減ってしまい、新しいふるさとはみつかりにくいのかもしれません。 

地方共創セカンドキャリア塾でのふるさと探し 

地方共創セカンドキャリア塾に入ると、そんなミドルシニア世代にも、新しいふるさとを見つける機会が準備されています。熱中小学校の授業での学びと、入学先小学校選びです。 

熱中小学校 | 大人が「もういちど7歳の目で世界を・・・」熱中小学校の公式コミュニティサイト (necchu-shogakkou.com)

地方共創セカンドキャリア塾に入るとすぐに、全国の熱中小学校の授業が受けられます。毎週末、全国18校の熱中小学校で行われ、ネット配信もされるので、沢山の授業を受けることが可能です。私は半年間で38コマの授業を受けました。 

授業の内容は大きく分けると次の2つです。 

1つは先生が住んでいる地域で、熱中されている活動の紹介。北海道で完全放牧、草のみで牛を育てられている西川 奈緒子先生や、徳島で阿波市素敵な未来を創る市民活動をされている井原 まゆみ先生。これらの先生から、ふるさとで事業を行うことの困難さと、その困難を乗り越えて自分の描いたふるさとの未来へ近づいていく姿に触れることができました。 

もう一つはその道を究めた先生の、極めたスキルの紹介です。感動させる映像の取り方を紹介される中村 寛治先生や、正しい投資の方法を紹介される澤上 篤人先生。 

これらの先生からは、素人でも地域の活性に活用できるプロの技術や考え方の最も大切な要素が学べます。 

そして一見ふるさととは何の関係もないように見えますが、最も大切な要素を見つけられる過程に、先生のふるさとが垣間見えます。どの授業からも共通して感じられることは、自分が楽しいと思い、一生懸命に取り組んでいることを、熱心に紹介することは、聞く人に必ず面白いと思わせる力があるということです。そのことに気づいた時、自分もこのような話ができるようになりたいと強く思うようになりました。 

また、地方共創セカンドキャリア塾では、入学する熱中小学校を決めるため、各熱中小学校の事務局の皆さんから、学校紹介を受ける機会があります。 

どの小学校も普段一生懸命取り組んでいる活動を熱心に紹介してくれます。どの学校にも面白いと思わせる力がありました。しかし不思議なことに、いくつかの小学校の説明を聞くうちに、合いそうな小学校と、ちょっと違うなあと思う学校が分かるようになってきます。 

私の場合は、合いそうな学校の中から、近くで通いやすいことや設立さればかりで一期生になれることから、ちば銚子熱中小学校を選ぶことにしました。銚子を愛する人達が集まり銚子を活性化するにはどうしたら良いかを考える生徒の集まるイメージ通りの小学校で、活性化する方向性を一緒に見つけられたらと思い通学を楽しんでいます。 

ただ残念ながら、ちば銚子熱中小学校は設立されたばかりでインターシップ受け入れがありませんでした。そのこともあってインターシップ先を見つけるのに苦労しましたが、通いたいと思った小学校の一つ、紀州くちくまの熱中小学校の生徒が受け入れ先のインターシップに参加することができ、決まった時は不思議な感じがしました。とても楽しいインターシップでした。その出会いをきっかけに一緒に新たな活動に踏み出しています。ふと思うに、もうちば銚子や紀州くちくまのは新しいふるさとなのかもしれません。 

これらの経験を通して、新しいふるさとをみつけることは新しく気の合う仲間をつくり、共通の目的に向かって一緒に実践することだと感じます。そのためには自分の再発見をするキャリア講座が有効です。地方共創セカンドキャリア塾ではこれら全てを参加する仲間に準備してくれています。 

投稿者プロフィール 

有井さん 大手化学メーカー社員、地方共創セカンドキャリア塾1期生。プログラムの中で提供されている社会人インターンシップの一つとして、自らのセカンドキャリア探しの経験を基に、当社コラムを執筆中 。


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