「定年後もいきいきと仕事がしたい!」そのために必要な準備とは?
寿命の長寿化、医療の高度化や生活環境の改善によって、現在、日本を含む先進国を中心に到来しつつあると言われる「人生100年時代」。
そんな時代背景の中、「現役を退いても、まだまだ社会の役に立ちたい」「働きながら、豊かな老後を過ごしたい」・・・そう考えている人も多いのではないでしょうか。
せっかくなら定年後こそ、自分の本当にやりたいことでいきいきと働きたいもの。
ここでは、そのために今からできる準備についていくつかご紹介したいと思います。
1.自分が「いきいき」する状態を知る
一般的に、Will(やりたいこと)とCan(できること)が一致するともっとも自分らしく働けると言われています。
確かに、「やりたいこと」があっても自分のスキルが伴わなければ仕事として成立しにくいですし、「できること」だったとしても、それが自分のやりたいことと反するようではいきいきとは働けないですよね。
しかし、実はキャリア研修の受講者の方で少なくないのが、「今後何をやりたいのかが見えていない」「自分の能力や強み弱みを自分自身がよく分かっていない」という、「WillもCanも不明」なパターン。
確かに従来の日本型雇用では、長期の雇用関係を前提とすることと引き換えに社員のキャリア形成は会社主導で行われることが一般的であり、新卒で入社して以降、転職経験もない場合、自己分析やキャリアの棚卸しをする機会はそうありません。
でも、まず自分自身を理解できていないことには、「自分らしい働き方」が何なのかがいつまでも定まりませんし、気がついたら定年間近、でもシニア向けの求人票を見ても何か違うけど何がどう違うのかよく分からない・・・というもやもや状態に陥ってしまうかもしれません。そして行き詰まってからゼロから色々と考え始めるのは、結構パワーを使うものだったりします。
ミドルシニア層向けのキャリア啓発に関する情報は、書籍やインターネット上でもたくさん見つけることができます。
自己分析やキャリア棚卸しの進め方や、中にはシニアの就活に適した職務経歴書の書き方を指南してくれる本などもあります。
仕事内容以外にも、どこで働きたいか・どのような勤務形態がいいのか(正社員・フリーランス・パラレルワーク・・・)・どの程度の収入が必要かなど、「働き方」には様々な構成要素があり、それぞれが理想に近ければ近いほど、満足度の高い定年後ライフに近づきます。そうです、考えるべきことは意外とたくさんあるのです・・・!
ぜひ今のうちから自分と向き合い、ご自身の「理想の状態」を知るところからスタートしてみてくださいね。
2.副業をやってみる
いざ定年後に全く別の仕事をしてみようと思っても、「これまでの会社の常識や文化に染まっていて視野が狭くなっているのでは?」「自分のスキルは、果たして社外でも通用するのだろうか?」と漠然とした不安を感じてしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、定年前から手軽な副業にチャレンジしてみることです。
コロナ禍の影響もあり、最近では大手企業や官公庁を含め、様々な業界で副業解禁の動きが加速していますし、サービス提供者・利用者共に心理的・物理的な障壁が下がっている今の状況は、副業にチャレンジしたい人にとってはまさに追い風と言えるのではないでしょうか。
どこから始めて良いか分からない・・・という方におすすめなのは、「クラウドソーシングサービス」です。
これは、「仕事をしてほしい人(依頼者・クライアント)」と、「仕事をしたい人(受注者)」を仲介してくれるサービスのことで、さまざまな仕事が登録されている中から案件毎に受注して仕事をするため、現業と並行しながら、いろいろな分野の仕事を経験したり、自分の適性やスキルに合った仕事を選んでスキルを磨いたりすることができます。
実際に受注するまで至らなくても、
・ 「副業するとしたら、自分はどんなスキルをアピールできるだろう?」ということを考えてみるだけでも、とても良い棚卸しの練習になる
・ 実際に募集されている案件を見てみることで、「これは自分にもできるな」「市場ではこんなことが売りになるんだな」と、どのようなスキルが商品になり得るのかが理解でき、自分の売り込み方がイメージできる
など、少し覗いてみるだけでもたくさんのメリットがありますよ。
この他にも、シニア向けのキャリアサービスに登録する・SNSやビジネスチャットツール(FacebookやSlackなど)に慣れておく・仕事以外のサードプレイスを作り社外の人脈を早くから広げておく、など、定年前から社外の世界と繋がり幅広い情報が入ってくる環境を整えておくことで、スキル的にも気持ち的にも、新しいことにチャレンジしやすくなります。
ぜひ将来を見据え、できるところから、少しずつ準備に取り組んでみてください。
定年後に必要なお金について理解することも、ご自身の今後の働き方を考える上では欠かせないポイントです。ここについてはまた別途お話ししたいと思います!
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